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2005年 08月 22日
マルサの女
マルサの女_c0043124_11131785.jpgなんか三谷作品ばかり連続で観ていたので、他の邦画も観たくなってきました。伊丹十三監督のこの作品は、邦画らしからぬテンポのよさと斬新な切り口で、速攻でハマってしまった大好きな映画です。

税務署勤めの1児の母であるキャリアウーマンが、国税局査察部(通称マルサ)に昇進転属して脱税者との勝負をする・・・という話。単なる対決ものという様相ではなく、それぞれの人間模様が見事に描写されていて、すばらしい傑作です。音楽と演出もマッチしているし、敵同士である脱税者とマルサの女が、意外とお互いをわかりあっていたりするあたり奥深い緊張感を生み出しています。けっこうラストシーンはドキドキしますよ。

僕の好きなシーンに脱税者の山崎努さんと、マルサの女である宮本信子さんがビールを飲むシーンがあります。ラストシーンへの軽い伏線となるシーンですが、ここで山崎努さんが究極の脱税方法を税務署勤めの人間に聞いて「イケる」かどうかを確かめたい!という話をするところ。いろいろと汲み取れるんだけど、この酒の場ではお互い職務を離れた立場であるという曖昧な関係があったり、やっぱり恐くて聞けない!答えられない!と席を立って去っていくあたりとか・・・リラックスした場面から一転して緊張感をかもし出すシーンです。

by soezimax | 2005-08-22 11:38 | 映画 / MOVIE


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